乳幼児健診とは
幼児の健康状態をしっかりと把握し、疾病の早期発見・早期治療につなげていくには定期的な健診が欠かせません。乳幼児健診では、赤ちゃんの成長・発達、栄養状態、先天性疾患を含む病気の有無、予防接種の時期や種類の確認などを行います。
はまこどもクリニックでは、乳幼児健診を行っております。
乳幼児健診には定期健診(無料で受診できる)と、指定された時期以外に受ける自費健診(有料)があります。
熊取町の乳幼児健診
定期健診(無料):泉南郡熊取町の乳幼児健康診査では、4か月児健康診査、乳児後期健康診査(9か月~1歳未満)、1歳7カ月児健康診査、2歳6カ月児歯科健康診査、3歳6カ月健康診査を行っています。詳しくは泉南郡熊取町の役所保健福祉センターまでご確認ください。
自費健診(有料):入園前健診、6か月健診、1歳健診、4歳児健診、5歳児健診、入学前健診などです。
- 4か月児健康診査
対象時期 4か月
受診票配布 健診日の約20日前「健康診査のお知らせ」が送付されます。 - 乳児後期健康診査
後期健診 熊取町が委託する医療機関で実施。
対象時期 9か月から11か月
受診票配布は4か月児健康診査の際に交付されます。 - 1歳7カ月児健康診査
対象時期 1歳7か月
受診票配布 健診日の約20日前「健康診査のお知らせ」が送付されます。 - 2歳6か月児歯科健康診査
対象時期 2歳6か月
受診票配布 健診日の約20日前「健康診査のお知らせ」が送付されます。 - 3歳6カ月健康診査
対象時期 3歳6カ月
受診票配布 健診日の約20日前「健康診査のお知らせ」が送付されます。
泉佐野市の乳幼児健診
泉佐野市では4か月、1歳6か月、3歳6か月児の各健康診査、2歳児の歯科健診を行っています。対象となるお子さん(保護者)には個別に通知が為されます。また、9か月~1歳未満の方に対し、乳幼児後期健康診査も行っています。詳しくは泉佐野市の健康増進課までお問い合わせください。
乳幼児健診の際の持ち物
- 健康保険証
- 母子健康手帳
- 乳幼児健康診査受診票(母子健康手帳の別冊)
- お薬手帳
- 乳児医療証
スポットビジョンスクリーナーによる乳幼児の目の検査
当クリニックでは、乳幼児期からの「眼の検査」をおすすめしています。
乳幼児期や就学前後の子どもたちは、その見え方で過ごしてきていることから、視力不良の訴えが出にくいと言われています。また、保護者も、子どもがどのように見えているのか分かりにくいです。
人間の視覚の感受性は、1歳半ごろにピークに達し、その後、徐々に減衰して、だいたい6歳から8歳ごろまでに消失すると考えられています。この「感受性期」は、弱視の治療効果にも影響しやすい時期と言えます。いいかえれば、感受性の高い時期ほど、弱視治療に対する反応が良いとされています。
視力検査は、主に3歳6か月ごろに初めて行われます。本人が表現する必要があるため、少し難しい検査です。
スポットビジョンスクリーナーは、屈折検査機器です。視力の測定をするわけではありません。目のレンズである角膜や水晶体が外から入る光を正しい角度で屈折させているかどうかを確認する検査です。本人が表現する必要がありませんので、他覚的視力検査と言われています。
このように、機器による客観的な検査・結果を得ることで、弱視・斜視・近視などを早期発見・早期治療すること、また、ご両親にご安心いただくことが、本検査のコンセプトです。
スポットビジョンスクリーナー (Spot Vision Screener) とは
2015年に、日本で販売開始されました。弱視や斜視の早期発見に役立つ機器として急速に普及してきています。スポットビジョンスクリーナーは、カメラのような機器です。レンズを数秒のぞいているうちに、検査は終わります。
眼の検査をする時期はいつ?
日本眼科学会、日本弱視斜視学会などの学会でスポットビジョンスクリーナーによる検査が推奨されています。当クリニックが検査をおすすめする時期は、次の5つです。
1.後期健診(生後10か月ごろ)でのスクリーニングで。
2.乳幼児期に。
もし、眼の異常が気になった場合、いつでも検査を行うことができます。
3.3歳児健診の対象の子どもに。
一般的には、3歳児健診の頃に、スポットビジョンスクリーナーによる眼の検査をおすすめしています。後期健診などで、これまでに眼の検査を受けておられる場合は良いですが、検査を受けておられない場合、眼の異常を見逃している可能性があるからです。
4.入園前・入学前の健診のときに。
弱視・近視の早期発見のためです。
5.就学前後の子どもに。
近視の早期発見のためです。
1、2、3、4は、 主に弱視・斜視の早期発見が目的です。(弱視・斜視について詳しくは、日本弱視斜視学会のホームページを御覧ください。
※5は近視の早期発見が目的です。6歳前後であれば、ほとんどの子どもは成人並みの視力を獲得しています。しかしながら、スマートフォンやタブレット端末の普及、コロナウイルス流行による巣ごもり生活などにより、就学前後の時期には、近視がすでに進行しているケースが増加していると言われています。就学前後の近視をスクリーニングしている小児科はそれほど多くはありません。
当クリニックでは、10か月健診を受けられた方全員に、スポットビジョンスクリーナーの眼の検査を無料でサービスしております。
スポットビジョンスクリーナーによる検査は、1回500円で提供しております。検査はすぐに終わります。10か月健診でご一緒に来られるご兄弟さんに、視力低下が気になるお子さんに、乱視が気になるお父さん・お母さんに、と、いつでもお気軽にご相談ください。