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小児アレルギーよくあるご質問

はまこどもクリニック食物アレルギーのよくある質問

Q1.

食べ物アレルギーは、治るのですか。

A1.

自然によくなることが多いです。

解説

乳幼児のころに、食物アレルギーは発症しやすいです。特に、卵、乳、小麦、で全体の90%を占めます。卵アレルギーは、小学校入学までに半数は改善すると言われています。牛乳アレルギーは3歳で半数が改善すると言われています。しかし、アトピー性皮膚炎がある場合や血液検査のIgEが高い場合、食物アレルギーは治りにくいと言われています。


Q2.

卵を食べたらじんましんが出ました。食物アレルギーなのでしょうか。食べないほうが良いでしょうか。

A2.

食物アレルギーかもしれませんが、少しずつでも食べ続けることが大切です。

解説

一昔前は、アレルギーかもしれない食べ物は、治療として除去していました。しかし、最近では、「食べられる量を少しずつでも食べていくことが、アレルギーを起こさないことにつながる」、と言われています。卵を再び食べさせることが不安なときは、かかりつけ医に相談されてはどうでしょうか。本当に食べ物アレルギーなのか、どのくらいまで食べても大丈夫なのか、を調べることもできます。症状が出てもすぐに対応できるよう、実際にクリニックで少し食べてもらうことで、じんましんなどの症状が同じように出るのか確認することもあります(経口負荷試験と言います)。


Q3.

食べ物アレルギーが怖いので、先に血液検査をしてから食べさせたほうが良いですか。

A3.

血液検査は必須ではないです。

解説

たとえば、卵や小麦のアレルギーが心配になり、血液検査で、卵白や小麦などの特異的IgE抗体を調べることがあります。その結果、小麦の検査結果が正常より高く出たとしても、実際は食べても大丈夫ということはよくあります。ただし、IgEの値が高くなるほど症状は出やすいとも考えられます。逆に、血液検査で異常がなくても、アレルギーが起こることもあります。血液検査は絶対的なものではなく、あくまで参考として利用されることをおすすめします。


Q4.

どうして食べ物アレルギーは起こるのでしょうか。

A4.

経皮感作(けいひかんさ)が原因という説が出てきました。

解説

食べ物の成分は、口から入って消化されると、アレルギーは起こりにくいのです。しかし、アトピー性皮膚炎などで皮膚がじゅくじゅくになっていると、皮膚から食べ物の成分が吸収されてしまいます。その結果、食べ物アレルギーが起こりやすくなるのではないか、と、最近注目されてきています。


Q5.

卵アレルギーと言われたので、卵を食べないようにしてきました。今後どうすれば良いのでしょうか。

A5.

かかりつけ医と相談して、少しずつ食べ始めてはどうでしょう。

解説

これまで食べてきていない食べ物を始めるとき、こわいですね。少し食べただけでも、アレルギー症状(じんましんや喘息、ひどい場合、アナフィラキシーショックなど)を起こす可能性はあります。なので、かかりつけ医と相談しましょう。どこまで食べても大丈夫なのかを知るために、「食物経口負荷試験」を行うこともあります。


Q6.

少しずつ食べ始めると、皮膚がじゅくじゅくしてきました。最近、よく掻いています。どうすればよいでしょうか。

A6.

皮膚の治療も始めましょう。

解説

少しずつ食べていくことは、とても大切なことです。でも、皮膚がじゅくじゅくしていると、「経皮感作」を起こしてしまい、食べ物アレルギーを起こすことになるかもしれません。じゅくじゅくしているなら、皮膚も一緒に治療されることをおすすめします。


Q7.

アレルギーは、遺伝するのでしょうか。

A7.

遺伝の可能性はあります。

解説

過去、研究された報告があります。お父さんとお母さんともに、アトピー性皮膚炎や喘息をもっておられる場合、お子さんは50%の確率でアレルギーを起こすと言われています。1人の親がアレルギーの場合、お子さんは38%でアレルギーを起こします。一方、両親ともアレルギーがない場合、お子さんがアレルギーを起こす可能性は27%です。このように、遺伝の可能性はありますが、遺伝が100%ではありません。それ以外の因子も大切です。たとえば、ダニやハウスダスト、タバコ、黄砂、花粉、などの環境因子もアレルギーに関係しています。


Q8.

今、授乳中なのですが、今後、食べ物を始めるとアレルギーが起こらないか不安です。子どもに、いつ何から食べさせるとよいのでしょうか。

A8.

健診で相談したり、授乳・離乳の支援ガイドを参考にしたりしてはどうでしょうか。

解説

2019年、厚生労働省のホームページに、「授乳・離乳の支援ガイド」が掲載されました。たとえば、32ページに「離乳の開始は、おかゆ(米)から始める」「慣れてきたら、じゃがいもや人参・・・」「さらに慣れたら豆腐や白身魚、固茹でした卵黄など、・・・」と解説がされています。

食べ物アレルギーには、ほかにも「新生児・乳児消化管アレルギー」と呼ばれるものや、口腔アレルギー症候群と呼ばれるものがあります。また、積極的な治療としての「経口免疫療法」と呼ばれるものもあります。詳しくは、当クリニックでご相談ください。

また、アナフィラキシーショックという危険な症状が見られる場合など、必要に応じて、母子医療センターなどの提携している二次医療機関に紹介させていただくこともあります。当クリニックで完結できないこともありますので、ご了承ください。紹介先の病院は、ご自宅の住所やご家族の希望も考慮いたします。

当クリニックではアレルギーに詳しい看護師さんもおられます。お気軽にお越しください。

はまこどもクリニックアトピー性皮膚炎のよくある質問

より幼い頃にアトピー性皮膚炎を発症すると、他のアレルギー疾患も起こすことが多いと言われています。そのため、早めに皮膚の管理を開始するのが良いと言われるようになってきました。

Q1.

アトピー性皮膚炎は治るのですか。

A1.

大多数は治りますが、年齢が高くなるほど改善しにくいです。

解説

10歳までに70%がよくなる、と言われています。その一方で、12歳以上のアトピー性皮膚炎は、ほとんど改善しない、とも言われています。アトピー性皮膚炎が続くと、食物アレルギーや気管支喘息も起こりやすくなります。したがって、小児の頃に、積極的に治療することが大切です。


Q2.

カサカサしているのに、先日、病院でアトピー性皮膚炎とは言われませんでした。なぜですか。

A2.

アトピー性皮膚炎は、繰り返しているかどうか、が、診断に必要だからです。

解説

1回で診断を付けにくいのは、繰り返しているかどうかを見極めているからかもしれません。症状が6か月以上続くとき(乳児では2か月以上続くとき)、アトピー性皮膚炎と考えて良さそうです。アトピー性皮膚炎と似ているけれど違う疾患として、乾燥、おむつかぶれ、あせも、などがあります。


Q3.

ステロイド軟膏って、使っても良いのでしょうか。

A3.

ステロイド軟膏は、アトピー性皮膚炎の治療として広く使われています。ポイントは、使い方です。

解説

アトピー性皮膚炎の治療は、スキンケア(よく洗う・よく保湿する)が基本です。しかし、症状がひどいときは、ステロイド軟膏を使うことが多いです。はじめは多く塗ることを求められるため、怖くなるかもしれません。しかし、皮膚が良くなってくると、使うステロイドの量や頻度は減らせることができます。ステロイド軟膏は、うまく使うことが大切です。ステロイド軟膏の種類や塗る頻度、塗る場所、など、かかりつけ医とよく相談しましょう。


Q4.

保湿剤は必要なのでしょうか。

A4.

保湿剤は大切です。

解説

アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が弱い、と言えます。そのため、1つバリアを追加するための保湿剤は有効です。乾燥を防ぎましょう。なお、軟膏は薄く伸ばして使うものというイメージがあるかもしれませんが、たっぷり塗ってください。


Q5.

保湿剤は、たくさん種類があるのですが、どれが良いのでしょうか。

A5.

湿度や温度(つまり季節)、皮膚の状態、など、好みに合わせて、選べばよいです。

解説

市販のローションもあれば、ワセリン、ヘパリン類似物質など、保湿剤と呼ばれるものはたくさんあります。治療に必要と言われているものがあればそれを優先して使ってください。そうでないなら、好きなものを選んで良いです。


Q6.

赤ちゃんの体は石けんで洗ってよいのでしょうか。

A6.

洗っていいです。ポイントは、洗い方です。

解説

赤ちゃんは、皮脂が多いので、よく洗い流してあげることが大切です。ベビー用の石けんなどをよく泡立てて洗ってあげましょう。泡が赤ちゃんの目に入りそうでこわいかもしれませんが、顔もきちんと泡で洗ってあげてください。また、洗うときは、手で優しくもみ洗いをおすすめします。ガーゼやスポンジなどで洗うと、小さな傷が入りやすいからです。最後に、よくすすぐことも大切です。泡をきれいに洗い流しましょう。


Q7.

母乳栄養だと、アトピー性皮膚炎を起こさないのでしょうか。

A7.

アトピー性皮膚炎に関しては、母乳でもミルクでも差はありません。

解説

母乳とミルクは、栄養や感染の面など、いろんな点で比較されることが多いです。しかし、アトピー性皮膚炎の発症という点では、母乳でもミルクでもどちらも良いです。


Q8.

母親が食べたものが母乳を介して子どもの皮膚症状を悪化させているのでしょうか。

A8.

かつて言われたことがありますが、そうとも言い切れません。

解説

妊娠中・授乳中から、母親が食物除去すれば、子どもはアレルギーを起こさないかも、と言われていた時期もありました。しかし、逆に、母親が摂取しているほどアレルギーを起こさなくなるのでは、とも言われるようになっています。

ステロイド軟膏は、その効力から、いくつも種類があります。皮膚にも薄いところと厚いところがありますので、軟膏を場所によって使い分けることが大切です。最近、タクロリムス軟膏など、ステロイド軟膏の代わりとなる軟膏も出てきています。

また、かつては、重症のアトピー性皮膚炎に対して、皮膚の状態が悪くなるとステロイド軟膏を塗る治療が中心でした。しかし、ステロイド軟膏を「悪化しないように(悪化する前に)」塗る治療(プロアクティブ療法)の重要性も言われてきています。

小さなことでもよいので、悩まれることがありましたら、ぜひ当クリニックにご相談ください。当クリニックではアレルギーに詳しい看護師さんもおられます。

また、症状がひどい場合には、必要に応じて、母子医療センターなどの提携している二次医療機関に紹介させていただくこともあります。当クリニックで完結できないこともありますので、ご了承ください。紹介先の病院は、ご自宅の住所やご家族の希望も考慮いたします。

はまこどもクリニック hama kids clinic 小児科

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