薬剤耐性と抗生剤について

こんにちは!

今日は少し難しい話。抗生剤についてです。

熱出たら、抗生剤飲んでいいですよね?

「熱が出てしんどそう・・・病院に行って、抗生剤もらってこよう」

ちょっと待って下さい!それ、もうあまり通用しないかもしれません。まず、抗生剤って、熱を下げて元気になる夢のような薬じゃないんです。

「○○病院に行っても、抗生剤くれなかった。だから熱が下がらなかった。」とか、「〇〇病院に行ったら、抗生剤たくさんくれた。だからすぐに元気になった。」とか、かつてはよく聞きました。うーん、でも、その抗生剤、本当にいるのかなあ?って思います。

この1か月ほど診療していますが、実はわたし、ほとんど、抗生剤を処方してません・・・

えっと、、抗生剤はウイルスには効果ありません。かんたんに言うと、かぜには効きません。それどころか、抗生剤を飲みすぎていると、薬(抗生剤)が効かないとても強い細菌が生まれてしまうかも?!

それが、薬剤耐性 Antimicrobial Resistance (略して、AMR) なんですよね。

いろんな薬に耐性がある細菌(薬剤耐性菌)が増えると、死亡者数は増えてしまいます。

薬剤耐性を防ぐには?

小児専門病院などでは、色々対策が取られ始めているようです。なので、外来で抗生剤を処方する割合が下がってきているようですよ。

だから、病院ではなく開業医クリニック(一次医療施設)で、抗生剤が適正に使用されているのか、検討が必要、と言われているんです。

参考