救急のカッコよさと、小児科の面白さ 〜東京MERを観てきました〜

先日、映画「劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション」を観てきました。
もともとはテレビドラマでもやっていたらしい(?)のですけど、私は、あまりテレビ見ないので、実は内容はよく知らなくて。ただ「医療もの」ということで気になっていました。映画館に行くと、これから上映される映画の宣伝がたくさん流れますけれど、そこで何度も予告編を目にしていました。ということで、これは行くしかないな、と。
ちなみに今年に入ってからは「はたらく細胞」「雪の花」「フロントライン」など、医療系の映画をちょこちょこ観ています。
やっぱり救急の世界はかっこいいです
映画を観ながら、「やっぱり救急科ってかっこいいなぁ」と改めて思いました。
私も医学部生の頃や研修医の頃は、救急や循環器に憧れていた時期があります。救急車のサイレンを聞くとアドレナリンが出てくる感じ。救急が好きなスタッフって、こんな感じだったな。
映画でも、手術室で看護師さんと息の合ったやり取りをするシーンが出てきました。あれ、成功すると、本当に気持ちよくなります。直接介助(”ちょっかい”ってよく言ってた)の看護師さんとの呼吸がぴたりと合うと、集中力が上がるような感じ。なお、私はそのレベルには到達できなかったです。ちょっかいの看護師さんから「先生、遅いですね・・・」って言われる方が多かったかもしれない。。。
主演の鈴木亮平さん、かっこよかった。難しい医療用語をテンポよく話すのを見てると「これ、覚えるの大変だったのでは?」と勝手に感心していました。
今回のテーマは「大噴火」という災害。もちろんCGっぽいところもありましたけれど、それでも、困難に立ち向かう姿って、やっぱり胸を打ちます。「全員助けます」というセリフ(だったかな・・・)には、「キャーッ」って心が震えました。
もちろん、小児科だって、魅力はあるのですよ
「そんなに救急科に憧れてたなら、なんで小児科やってるの?」とか聞かれそうですけれど、小児科にも魅力があるのですよ。
例えるなら、小児科は“名探偵コナン”みたいな科。いや、難しい(ややこしい)表現ですみません。。。
子どもは「◯◯が痛い」とか「息が苦しい」とかはっきり訴えられません。だから、保護者の話とか、バイタルサイン、身体所見、などを総合的に判断して、「これは重症か? そうじゃないか?」って見抜いていくのですよね。
観察力とか洞察力、そしてちょっとしたセンス、が問われる科って、思っています。これはこれで、やりがいがあるのですよ。
映画を観ていて気になったことは
映画では「エクモ」とか「ファスト」とか、専門用語が次々に出てきます。「これ、観客の皆さん、ちゃんと意味わかるのかなあ?」とちょっと心配になりました。
でも、一緒に映画を観に行った妻が「えっ、コロナの時にエクモってよくニュースで聞いたよ」と言っていて、なるほどと思いました。
ちなみに、私はエクモを自分で回したことはありません。お手伝いはしたことがありますが、単独で指示を出すなんてレベルには、到底達していません。それくらい大きな処置です。
まとめ
と、いうことで、とても面白い映画でした。救急医療の世界を知っている人はもちろん、そうでない人もきっと楽しいはず。ただ、ちょっと怖いかも。。。
時間があれば、ぜひ観に行ってみてください。私も余裕があれば、これまでのドラマ版とか、見てみようかなと思いました。